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中国就労ビザの申請方法

3つの申請方法に関して

内田真人

2019年6月

はじめに

 申請手順は、当局が公表した申請手順流れ図(中国語PDF386KB)があり、深センにおける実務もふまえて日本語に翻訳したものが図1です。大まかな流れは図1をご覧ください。

図1:新規中国就労ビザの申請手順

出典:「外国人来華工作許可服務指南(暫行)」第23頁,2017年3月29日公布。
※:図1は深セン市における現在までの実務と比較しますと相違があります。実務上は「外国人工作許可通知」を取得する段階で(A)、(B)、(C)の手順がなく、
(D)のネット審査で直接書類に不備があるかどうかを判断し、不備があれば、(E)で書類を訂正、或いは追加提出して、再び(D)にて審査官から審査をしてもらう流れになります。

 但し、注意が必要なのは、Zビザ(或いはRビザ)を申請する場所によって中国就労ビザの申請は、大きく分けて3つの申請方法になることです(表1参照)。

表1:新規中国就労ビザ申請における3つの申請方法
手 順 備 考
日本申請 シングルZビザ(日本)→(マルチの)中国就労ビザ(中国)*1  
香港申請 シングルZビザ(香港)→(マルチの)中国就労ビザ(中国) 香港就労ビザをお持ちの方*2
中国申請 シングルZビザ(深セン羅湖口岸等)*3→(マルチの)中国就労ビザ(中国)  
*1:(マルチの)中国就労ビザは、厳密には「外国人居留許可」、「居留事由:工作」の表記がなされています。
*2:香港就労ビザや香港IDカードがチェックされます。
*3:原則、シングルZビザ(或いはシングルRビザ)から(マルチの)中国就労ビザに切り換える必要があります。

 「日本申請」は、シングルZビザを日本で申請します。中国政府が推奨する申請方法です。

 「香港申請」は、シングルZビザを香港で申請します。香港に駐在されている方が、中国に再出向になる場合に申請できます。

 「中国申請」は、シングルZビザを深セン羅湖口岸等で申請します。うっかり中国就労ビザを失効させてしまった方が再取得する際に便利な申請です。もちろん新規で中国就労ビザを申請される方が中国申請をされても問題ありません。

日本申請

 いわゆる「日本申請」は、基本的に申請者が日本にいながら申請手続きを始められます。申請手順は、必要書類を準備してから、大きく分けると3段階になります(表2参照)。

表2:新規中国就労ビザ申請に日本申請の申請手続き
段階 手続き 備考
準備 (1)日本で必要書類の準備
(2)書類を現地法人へ送付
 
T (3)現地の当局に「外国人工作許可通知」を申請
(4)書類を日本側担当者へ送付
 
U (5)中国大使館領事部等で「シングルZビザ」を申請
(6)「シングルZビザ」で中国に入境
 
V (7)「シングルZビザ」で「臨時宿泊登記」を申請*1
(8)「外国人工作許可証」を取得
(9)「シングルZビザ」を「(マルチの)中国就労ビザ」に切り換え*2
 
届出 (10)中国就労ビザで「臨時宿泊登記」を申請*3
 
*1:ホテルに宿泊している場合でも「臨時宿泊登記」を求められる可能性があります。
*2:(マルチの)中国就労ビザに切り替えるまで中国から出境できません。
*3:「臨時宿泊登記」をしないと延長申請で問題になる可能性があります。

 「日本申請」のメリットは、中国政府が推奨する方法なので、基本的にいつでも申請できることです。

 デメリットは、シングルZビザで入境してから、(マルチの)中国就労ビザに切り替えるまでの数週間は、中国から出境できないことです。万一、出境してしまうと手続き(5)からやり直しになり、日本へ戻ってシングルのZビザを再取得しなければなりません。また、華南地域では、ビジネスでしばしば香港やマカオへ行きますが、ビザ上は香港やマカオへ行っても出境扱いになりますので、注意が必要です。

香港申請

 いわゆる「香港申請」は、基本的に申請者が香港に駐在しながら申請手続きを始められます。申請手順は、必要書類を準備してから、大きく分けると3段階になります(表3参照)。

表3:新規中国就労ビザ申請における香港申請の申請手続き
段階 手続き 備考
準備 (1)香港で必要書類の準備
(2)書類を現地法人へ送付
 
T (3)現地の当局に「外国人工作許可通知」を申請
(4)書類を香港側担当者へ送付
 
U (5)中国外交部駐香港特派員公署でシングルZビザを申請
(6)シングルZビザで中国に入境
 
V (7)シングルZビザで「臨時宿泊登記」を申請*1
(8)「外国人工作許可証」を取得
(9)シングルZビザを(マルチの)中国就労ビザに切り換え*2
 
届出 (10)(マルチの)中国就労ビザで「臨時宿泊登記」を申請*3
 
*1:ホテルに宿泊している場合でも「臨時宿泊登記」を求められる可能性があります。
*2:マルチのZビザに切り替えるまで中国から出境できません。
*3:「臨時宿泊登記」をしないと延長申請で問題になる可能性があります。

 「香港申請」のメリットは、日本へ一時帰国せずに申請できることです。

 デメリットは、シングルZビザで入境してから、(マルチの)中国就労ビザに切り替えるまでの数週間は、中国から出境できないことです。万一、出境してしまうと手続き(5)からやり直しになり、香港へ戻ってシングルのZビザを再取得しなければなりません。また、ビザ上は香港やマカオへ行っても出境扱いになりますので、注意が必要です。

中国申請

 いわゆる「中国申請」は、基本的に申請者が中国にいながら申請できます。申請手順は、必要書類を準備してから、大きく分けると3段階になります(表4参照)。

表4:新規中国就労ビザ申請における中国申請の申請手続き
段階 手続き 備考
準備 (1)(中国で)必要書類の準備
(2)書類を現地法人の申請担当者さん等へ提供
 
T (3)現地の当局に「外国人工作許可通知」を申請
(4)書類を持って一度中国から出境
 
U (5)深セン羅湖口岸等でシングルZビザを申請
(6)シングルZビザで中国に入境
 
V (7)シングルZビザで「臨時宿泊登記」を申請*1
(8)「外国人工作許可証」を取得
(9)シングルZビザを(マルチの)中国就労ビザに切り換え*2
 
届出 (10)(マルチの)中国就労ビザで「臨時宿泊登記」を申請*3
 
*1:ホテルに宿泊している場合でも「臨時宿泊登記」を求められる可能性があります。
*2:マルチのZビザに切り替えるまで中国から出境できません。
*3:「臨時宿泊登記」をしないと延長申請で問題になる可能性があります。

 「中国申請」のメリットは、日本へ一時帰国せずに申請でき、「日本申請」や「香港申請」に比べて、短期間で取得できることです。

 デメリットは、例えば、広東省深セン市の羅湖口岸で申請する場合、原則勤務予定先の所在地は広東省でなくてはならないと言われているので、中国ビザが申請できる口岸がない中国内陸部の省市では中国申請ができない可能性が高いことです。

おわりに

 日本におけるシングルZビザ申請に関しては、下記のリンク先をご参照ください。

 香港におけるシングルZビザ申請に関しては、下記のリンク先をご参照ください。

 深セン羅湖口岸におけるシングルZビザ申請に関しては、下記の図2をスキャンしていただいて微信にて内田までお問合せいただくか、

図2:微信内田QRコード
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