主にFacebookで公表した今後の予想に関するコラムをここに整理します。
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写真は本日2020年1月14日夕方の(広東省)深セン市羅湖駅のものです。もう中国春節(旧正月)の人民大移動が始まっているようでした。 まだ帰省ラッシュのピークではありませんが、列車の到着先には中国東北地方遼寧省瀋陽北駅もあり、以前もちろん春節期間ではありませんが、話の種に寝台列車に乗って、上海深セン間を十数時間かけて片道移動してみた経験を思い出しました。 深センから中国東北3省に帰省される方は、おそらく往復で列車を利用する方も少なくなく、東北地方の農村部出身者は実家の最寄駅から更に長距離バスでまた何時間も揺られることに思いを巡らすと本当に大変で今の自分ではおそらく体力的にも耐えられないのではないかと思いました。 一方で中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が拡散しているニュースが入ってきています。この春節の人民大移動で更に拡散してしまわないか今から心配です! 今年の春節には近場で中国国内旅行を考えていましたが、どうしようか只今嫁と相談中です。
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昨日(1月24日)は朝から嫁さんと中国の年越し準備でバタバタしていました。おそらく中国ではどこのお家でも日中は同じようにしていたと思います。少しゆっくり過ごせるようになったのは夕方からでした。 春晩は、日本の紅白歌合戦に相当するような中国の国民的な年越し番組です。今年の春晩で特に印象に残ったのは2つで、1つは「頑張ろう武漢」でした。 「頑張ろう武漢」では、2019年12月29日に最初の患者を受け入れてからずっと現場の医療機関が奮闘していることを紹介していました。新型コロナウイルスとの戦いであるとされて、下記のようなスローガンが放送されました!
特に3つ目は、私もそうなってほしいと思いますし、番組を視聴している全ての中国人の願いです。 でも、今できることは、事態の推移を冷静に判断して、家族を守るためにできる対応をすることだけです。 広州や深センのような大都市なら地方政府当局も冷静な対応がある程度できそうですが、中国大陸は大都市だけではないので、ウイルス拡散の抑制が中国全人民レベルでどこまで徹底できるのかには不安が残ります!
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春晩は、日本の紅白歌合戦に相当するような中国の国民的な年越し番組です。今年の春晩で特に印象に残ったのは2つで、1つは「頑張ろう武漢」で、もう1つはジャッキーチェンです。 ジャッキーチェンは今年の春晩では、粤港澳大湾区の春節分会場からの参加のようで、大型客船にて多勢の出演者と一体となった広東語をメインにした素晴らしいステージを披露しました。香港を意識したのか、一部は他の出演者による英語の歌唱もありました! もちろんジャッキーチェンは、中国香港を代表する有名人です。中国大陸と一体となって香港がこれからも発展していく未来を思い浮かべてしまうような非常に華やかな演出でした。どなたが演出されたのかわかりませんでしたが、きっと非常に著名な、或いは才能のある方が演出したのだろうと感じました。 でも、もし香港を大型客船にて喩えるなら、その客船の舵取りは誰がして、その客船の今後の航路はどうなるのか、残念ながらそのステージに答えがあるわけではありません。 但し、香港が客船であるなら、一時的に母港と距離を取ることができそうですし、2003年SARSを経験して獲得した教訓を活かして、乗組員が一致団結して、今回の新型コロナウイルスの拡散を最小限度に抑えてくれることに期待感があります。嵐に遭遇して、乗組員が協力できない船は最悪の場合、沈没を覚悟しなければならないからです! 今回のまとめ:今年の香港は“人間万事塞翁が馬”になるかもしれません!
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昨日(1月29日)郵送で到着予定だったマスクが届きませんでした。 おそらくまだ元々の春節休みであったとか、新型肺炎が原因として考えられます。もし、新型肺炎が原因だと新型肺炎を予防するのにマスクが必要なのに国民レベルの末端では、その補給が十分にできない可能性がありそうです。嫁が1度だけ1月28日に店舗でマスクを探したそうですが、その際マスクは品切れでした。またここ数日マスクはほぼ品切れだという情報が微信から多数配信されています。 推測ですが、現在は外出を控えることで、宅配便サービスの需要が急増した可能性があります。配達員の確保も含めて宅配サービス会社が十分に供給体制を確立できていないのかもしれません。 特に配達員の方は、以前から業務と待遇の問題があったと聞いていますので、非常時に職業倫理を遵守して、持ち場で奮闘くれるかが心配です。これからもし持久作戦になっていった場合、「物流」がキーワードになるかもしれません。 私の杞憂であればいいのですが、... |
現場の声を手掛かりに近所の宅配会社営業所がどんな状況か推測してみます。 3日も遅れた主な原因は下記です。
仮に荷物が普段と同じ量でも人員が半分になれば、1人当たりの担当荷物は倍になります。受取の際に出向いたら普段10名弱なのに4名しかいませんでした。人手不足はほぼ間違えありません。 配達員の現場の声を文字通りに理解すると営業所の荷物取扱量が普段よりも多くなっている可能性もあります。 普段は荷物が届き、受け取りに来なければ、すぐに配達員から電話が来ます。所用で電話に出られなければ、着信記録が数件残っているほどです。今回はこちらから電話してもなかなか電話に出ませんでした。また営業所での荷物受け取りの際もひっきりなしに携帯が鳴っていたので、クレーム対応が業務効率の低下を招いた可能性があります。 他にもマンションの「(配達員)立入禁止」が影響している可能性がありますが、この問題は別途考察します。
今回のまとめ:出稼ぎ者の多い深センは、非常時に「人手不足」になるかもしれません! |
日本にいる方には、配達員の奮闘に敬礼したくなった気持ちが伝わりにくいかもしれません。 でも、業務遂行のために(彼らなりに)考えながら悪戦苦闘している姿には苦情よりも敬意の感情が勝りました。 蛇足になるかもしれませんが、私は業務処理が著しく滞ってしまった営業所を眺めながら、かつて見た中国映画の「集結号(英題:Assemblyで日本語意訳は撤退のラッパ)」2007年を思い出しました。
部下が死ぬかもしれない状況では、上司がどんなに頑張っても止められません。 でも部下が本当に全員撤退したら、上司は前線で業務が遂行できなくなります。 この小さな営業所にもきっと管理者の上司がいるのでしょうが、本社の意向に従って、どうにか出勤してくれている社員だけで何とか業務を回しているのだとしたら、これは外資か内資かに関わらず、休み明けの中国在住企業が直面する問題で「明日は我が身」なのです! また不条理な死を迎えた部下と上司というテーマもあり、非常時において上司がどのタイミングで撤退の決断をするべきかについて非常に考えさせられる印象深い作品です。 今回のまとめ:本当の試練はこれからで持久作戦はまだ序盤かもしれません!
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2月4日と5日に産経新聞朝刊に掲載された記事です。 香港市民がSARSの感染1,755名、死亡299名を忘れておらず、再発させないために最善を尽くしているようです。 新型肺炎への対応に関しては、1月25日「春晩とジャッキーチェン!?」で拡散を最小限に抑えてくれることに期待感を表明し、期待通りの動きをしていると感じています。 武漢封鎖から得られる最も重要な教訓は、閉鎖するなら武漢のようになる前の早い段階でしなければ手遅れになるということです。 患者を治療するのは医師や看護師の仕事ですが、賢明な医師や看護師は市民が患者にならないように予防するのも大事な仕事です。 記事にはストライキが2月3日から7日までと記載されています。 しかし実際には香港政府の反応が迅速ですぐに下記の対応をしました。
香港政府はもちろん香港市民の生命と健康を守るべきです。 また香港政府の決定を批准したであろう中国政府の決断も歓迎します。 ストライキの要求は全口岸の閉鎖でしたが、深セン湾口岸等を残しつつも強制検疫14日間で実質的な一時閉鎖を実施しました! 新型肺炎のリスクは実質閉鎖する前より低下しましたが、残されたリスクがあります。 今回のまとめ:香港は同じ轍を踏まない!
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武漢は1月23日にいわゆる封鎖が実施され、資料7で2月3日から2月8日まで感染リスクが高いと言われました。 実際に中国の感染者数は、この期間に増加しました。 同じ問題が、香港でも発生するかもしれず、これが残されたリスクです。 2月4日から2月7日までに深セン湾口岸から大勢が香港に入境したことが問題です。 1つは、実質的な一時閉鎖までに約4日間の猶予を与えたことです。武漢の事例を反面教師にするなら、2月3日午後に発表し、2月4日0時に一気に2月8日0時までに実施したのと同様の措置が理想でした。 もう1つは、深セン湾口岸にしたことです。深セン居住者の視点から見ると2月3日の時点で3エリアで最も感染が広がっていたのは南山区深セン湾口岸のようです。各口岸附近の感染状況は写真3枚をご覧ください。青が感染者が出たマンションです。赤枠が各口岸の位置です。公表されている感染状況が正確であるなら、素人目に深セン湾口岸は感染リスクが高そうです。また深セン市内、或いは市外から深センの口岸に移動する交通手段の利便性から見ても明らかに羅湖区の羅湖口岸、或いは福田区の福田口岸を含む皇崗口岸の方が利便性が高いです。ざっくりと説明すると南山区は深セン大学がある高級住宅街、福田区は市役所がある市中心部、羅湖区は交通の要衝で、古くからの商業地と言えばわかりやすいでしょうか? 自宅待機外出自粛で店舗は開店しても食糧、或いは医療以外は閑古鳥が鳴き、閉店も少なくない中で、これら地域のどこの人口密集度が高いかは容易に推察され、また深セン湾口岸では市内移動の際に長く深セン市内を移動する可能性が高いのです。資料9には羅湖口岸を陸路で最大の(香港)出入境施設としているので、単に直近までの各口岸の(出)入境者数が多い方から順に一時閉鎖したのかもしれませんし、中国政府から直接に深セン湾口岸を残すように指示があったのかもしれません。なぜ深セン湾口岸が残されたのか私には分かりませんが、いずれであっても香港政府としてはできるだけのことはしたと言えるかもしれません。 個人的には、もし香港の感染者が最終的に100人未満で、死者が5人未満(致死率5%未満で推定)なら、実質的閉鎖は成功だと思います。 今回のまとめ:人事を尽くして天命を待つ!
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資料1の冒頭にこんな一文があります。 【日本語訳】 (2019年)12月25日前後に私は武漢市の2つの病院で医師看護師が原因不明のウイルス性肺炎に感染した疑いがあり、隔離されたと聞いた。その医師看護師の中には、呼吸科の医師看護師が含まれていたのである。その時、私はこの状況は只事ではないと直感した。 50代のベテラン医師が感じた違和感は正しかったようです。 資料18で王医師が感染経路は、「接触感染」と「飛沫感染」だけでなく、「エアロゾル感染」もあるので、注意するように中国人民に注意喚起してくれました。(写真参照) 1月29日に紹介したこともある中国の著名呼吸病学専門家の鐘南山先生は、資料22でおそらく「エアロゾル感染」を考慮して下記の4つ、特に目、口、鼻から感染する危険性があり、依然としてマスク着用は有用であると分かりやすく説明しくれました。
庶民の生活を考慮した助言で、ウイルスは紫外線に弱いので、買い物をするのは晴れの日中が望ましいことにも言及しました。 つまり、12月25日前後に武漢のベテラン医師が感じた違和感の正体は、2月8日にようやく明らかになり、「空気感染」だった可能性があるのです。 もちろん「空気感染」するウイルスが空気中でどのくらい生存し、どのくらいの距離移動するのか等、まだまだ検証が必要です。 鐘南山先生もおっしゃっていますが、過度に怯えず、冷静に対処しなければなりません。
今回のまとめ:想定外の特性は「空気感染」の他にもあるのでは...?
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2月1日にある蝙蝠の独り言「もう野生動物は食べないで!?」をご紹介したことがあります。漫画の手法で大自然が罰の痛みを忘れた人類にもう1度罰を与えたという視点が提示されています。大自然を「神」に置き換えれば、神が人類に罰を与えたと言い換えることもできるでしょう。 現時点(2月12日)で明らかになってきたCOVID-19の特性を列挙してみます。
1月27日にご紹介した中国公式発表で感染は2,780名、死亡は81名、致死率は2.9%なので、公式データを前提にした場合、致死率は低下しているので、徐々に中国の医療体制が整いつつあるようです。 まだ不明な、或いは引き続き検証が必要な特性は下記がありそうです。
更に個人的には、すでに触れましたが、罠に陥れるような特性を感じています。 今回のまとめ:もし、神も悪魔も存在するなら、個人的にCOVID-19は悪魔によって作られたとしか思えません!
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図5-1:武漢を含む中国感染者数(2月12日) |
図5-2:武漢の感染者数(2月12日) |
写真は本日(2月28日)の産経新聞朝刊です。 正直に申し上げると韓国には注目していませんでした。 但し、中国の事例から日本と韓国の対応を比較すると韓国の方が現時点ではしっかりとした対応ができています。 武漢の失敗から学べば、初期対応で感染の検査基準を厳しくするのは武漢の二の舞になる可能性が高く、危険です。 公表感染数が実態を反映できないと国民に誤った情報を伝えてしまいます。 1月31日「次はぜひ発生源の特定を!」で指摘済みですが、”見えない分からないもの(敵)”は、まず見える化(可視化)が重要なのです。 繰り返しになりますが、感染症との戦いは、時間の問題なのです。 感染の実態を国民に周知できないと致命傷になりかねません。 このように考察すると日本は COVID-19(新型肺炎)と戦うためのスタートラインにすら立っていないように見えてしまいます。 新聞記事からの個人的判断になりますが、現時点の政府対策は下記の順位になります。
ぜひ外れてほしい予感ですが、1週間、2週間後により多くの感染増加と感染総数を計上しているのは韓国でない可能性が高いと思っています。 今回のまとめ:韓国の方が日本よりも人命優先のようです。韓国は「人命 > 経済」により大きく舵を切っているようです! |
2月9日「閉鎖を選択した香港政府! 10〜15日間」で香港の感染者が100人未満で、死者が5人未満なら、実質的閉鎖は成功としました。 本日(3月4日)香港の累計感染者が100名になりました。 中国の統計で香港は国内ですが、香港は自分で出入境をコントロール可能なので、その他海外と比較してみます。 海外に分類すると第8位で、第7位はシンガポールの106人です。 この順位は感染数なので、もちろん順位が低い方がいいということです。 シンガポールと香港はよく比較対象になりますので、まずはシンガポールと比較します。 人口は香港の方が約180万人ほど多いです。
一方、人口密度はシンガポールの方が高いです。
死亡は香港2人に対し、シンガポールゼロなので、死亡においてシンガポールが大健闘しています。
しかし、香港は中国と地続きであるのに対して、シンガポールはそうではないことも考慮しなければなりません。
今回のまとめ:香港の方が中国に近いことを考慮すれば、香港は健闘しています! |
昨日(3月4日)香港の累計感染者が100名になりました。 中国の統計で台湾は国内ですが、台湾は「自分で出入境をコントロール可能」なので、その他海外と比較してみます。 また台湾とシンガポールは中国と深い関係があるが、中国と地続きでない共通点があります。 よって、香港と台湾の比較ですが、参考データとしてシンガポールも併記します。 海外で第7位はシンガポール106人、第8位は香港100人、第14位ぐらいに台湾42人です。 写真では第13位タイの43人が確認できます。 この順位は感染数なので、もちろん順位が低い方がいいということです。 人口は台湾が香港の3倍以上で約1,600万人ほど多いです。 人口が3倍以上なのに感染が半分以下、データは台湾が桁違いで、感染率の低さが際立ちます。
一方、人口密度はもちろん香港の方がけた違いに高いです。 人口密度の比較だけなら、台北と比較するべきと思われるかもしれません。 しかしながら、今回の比較の大前提は「自分で出入境をコントロール可能」なので、ここでは取り上げません。
死亡は香港2人に対し、台湾1人です。 感染が少なく、分母が小さいので、致死率は台湾の方が高くなります。
地続きでない台湾とシンガポールを比較すると台湾が効果的な防疫体制を確立していると言えます。 また2019年12月〜2020年1月における中国大陸との関係も考慮する必要があります。 中国大陸と台湾は、中国大陸の台湾総統選挙への圧力があり、中国人の台湾往来にはマイナスに作用していました。 香港は、2019年の民主化デモで、中国人の香港買い出しにマイナスがありましたが、中国政府も香港政府も2020年1月中旬まで中国人の往来を特に制限していませんでした。 2019年12月から現在までの香港と台湾における中国人の出入境データを検討できるのが最善です。 これらは将来今回のCOVID-19(新型肺炎)における日本の水際対策を検証する際の重要な比較データになります。
今回のまとめ:香港の水際対策は台湾に及びませんが、地理及び人口密度も考慮するとやはり香港は健闘しています! |
昨日(3月4日)香港の累計感染者が100名になりました。 中国の統計でマカオ(澳門)は国内ですが、香港と同様に特別行政区で「自分で出入境をコントロール可能」なので、その他海外と比較してみます。 またマカオと香港はどちらも中国と地続きだという共通点があります。 それから、参考データとしてシンガポールと台湾も併記します。 海外でマカオ10人は第33位ぐらいです。 ちなみに中国国内では最少チベット1人に次いで少なく、治癒が9人です。 つまり、もうすぐ完全に域内に感染者がいない封込が達成される見込みです。 感染だけを単純に比較するとマカオは台湾以上に際立ちますが、人口はマカオが香港の十分の一以下で67.2万人しかいません。 人口規模を考慮した感染率で評価すると実はマカオと香港は現時点で大差がありません。
一方、人口密度はマカオの方がけた違いに高いです。 つまり、マカオは人口密度が高く、水際対枠を誤ると大変なことを非常によく自覚していた可能性が高いです。
死亡は香港2人に対し、マカオゼロです。
マカオは、観光とカジノに依存しているにも関わらず、水際対応を徹底させました。 現在まで不条理な死を発生させていない点を評価すれば、台湾以上に素晴らしい防疫対応をしたと言えます。 一方で、香港と比較する場合、隣接する中国側の都市も同時に評価する必要があります。 マカオは珠海、香港は深センに隣接しています。
香港が隣接する深センは、広東省省都の広州の感染346人(死亡1人)よりも多く、広東省で一番の感染者数です。 広東省における感染上位トップスリーは、深セン、広州、東莞なのです。 おそらく広州と香港を繋ぐこれら地域の流動人口が非常に多いことと密接に関係があります。 マカオの防疫対策はお見事です! 今回のまとめ:マカオ以上に経済が発展し、流動人口が多いことも考慮すれば、香港の防疫対策は、現時点まで及第点だと思っています! |
一昨日(3月4日)香港の累計感染者が100名になりました。 中国の統計ではクルーズ船も含めた感染者数を日本の感染者としています。 ここでは3月4日時点のクルーズ船の感染706人、死亡6人を除いたものを日本A(感染293名、死亡6)とします。 比較対象としてシンガポール、台湾、マカオも併記します。 日本A 293人は中国を含まない海外で第4位です。 韓国5,186人、イタリア2,502人、イラン2,336人、日本A293人、フランス212人です。 しかしながら、本日(3月6日)までの(北京、上海及び広東省を含む)中国政府の対応からは韓国、イタリア、イラン、日本をまとめて感染蔓延国として入国制限しています。 また本日(3月6日)の産経新聞には「日本人入国制限 22ヵ国・地域に」の記事があり、これは中国だけでなく、世界的な傾向になる可能性が高いです。 日本の人口は、香港の約17倍なので、感染数だけを単純に比較するのはあまり適切ではありません。 人口規模を考慮した感染率で評価すると実は日本Aは台湾には及びませんが、シンガポール、マカオ、香港よりも感染率は低くなります。 繰り返しになりますが、日本政府の対応が遅れた統計上の根拠は、人口規模も考慮した感染率だった可能性があります。
人口密度は日本全体ですと面積が広いので、台湾の半分しかありません。 しかしながら、東京は香港とほぼ同レベルの人口密度なので注意が必要です。
死亡は香港2人に対し、日本A 6人です。 日本の致死率も決して高いわけではありません。
このようにデータで冷静に評価すると日本を感染蔓延国とするのは適当ではありません。 またこれらのデータを冷静に評価していたために日本政府の対応が遅れた可能性もありそうです。 東洋経済の「新型コロナウイルス国内感染の状況」には、3月4日に日本のPCR検査数が大幅に増加したデータがあります。 日本で見える化(可視化)が進展するのを歓迎します! 偶然でしょうが、3月4日は日本にとっても大きな節目だったようです。 今回のまとめ:日本はようやくCOVID-19(新型肺炎)と戦うためのスタートラインに立とうとしています! |
一昨日(3月4日)香港の累計感染者が100人になりました。 中国の統計ではクルーズ船も含めた感染者数999人を日本の感染者としています。 単純に感染者数を比較すると日本Bは香港の約10倍です! 比較対象としてシンガポール、台湾、マカオも併記します。 日本B 999人でも中国を含まない海外で第4位です。 韓国5,186人、イタリア2,502人、イラン2,336人、日本B 999人、フランス212人です。 日本Bだとトップスリーと一括りにするかどうかは各国の判断次第と言えそうです。 日本の人口は、香港の約17倍なので、感染数だけを単純に比較するのはあまり適切ではありません。 人口規模を考慮した感染率で評価すると実は日本Bでもシンガポール、マカオ、香港より感染率は低いのです。
人口密度は日本Aの際と同じなので省略します。 死亡は香港2人に対し、日本B 12人です。 日本の致死率は台湾と香港と比べても高くありません。
日本Bのデータで評価しても日本は、感染数以外は他国と比較して突出しているわけではありません。 但し、世界はすでに実質的なパンデミックになっているのだとしたら、冷静な判断ができなくなるもの致し方ないのかもしれません。 仕方がないから何もしないというのではなく、繰り返し丁寧に世界に説明することは継続しなければなりません。 本日(3月6日)の産経新聞には「中韓からの入国制限 ビザ効力・発給停止」の記事がようやく掲載されました。 日本もようやく防疫対策に本腰を入れ始めたようです! 現在、中国は湖北省以外で収束しつつありますが、再蔓延しないとは言い切れません。 よって、現在でも日本政府の対応を歓迎します!
今回のまとめ:日本はようやくCOVID-19(新型肺炎)と戦うためのスタートラインに立ったようです! |
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内田真人の本業は、中国広東省深セン市にある現地系コンサルティング会社の営業です。
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