主にFacebookで公開した個人的見解をここでご紹介します。
昨日(1月23日)所用で地下鉄羅湖駅を利用した際に荷物検査だけでなく、おでこに機器を当てるだけで瞬時に体温を計測できる機器にて検温をされました。 昨日は、地下鉄の福田口岸駅と羅湖駅を利用しましたが、検温をしていたのは羅湖駅だけでした。香港と接続している福田口岸駅は、チェックポイント(中国語で口岸)なので、香港から来る人は既に体温計測機器がチェックポイントに設置されています。 一方、羅湖駅は香港とも接続しているのですが、隣接する東莞市、広東省省都の広州市とも接続しており、深セン市にとって大きな玄関口の1つです。 ここからは推測ですが、おそらく深セン市当局としても水際作戦として何とか中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの拡散を防ごうとしているのだと思います。広州在住の日本人の方からの微信情報によれば、広州市でも昨日地下鉄乗車時に検温をされたとのことでした。昨日午前10時に武漢市の交通遮断(中国語で封城)が実施されたことを受けてからの行動であるならば、広州市も深セン市もこれまでにないくらいの迅速な対応であり、当局の問題対応への緊張感が伝わってくるようでもあります。 ちなみに春節は嫁さんとも相談して、基本的に自宅にて状況の推移を見守ることとなりました。本日は中国の大晦日(中国語で除夕)なので、嫁さんと朝から1週間分の食料の買い出し、大掃除の総仕上げと大晦日のご馳走作りでバタバタしていました。今は、一休みしているとことですが、何とか中国式のお正月を迎えられそうです! 追伸:写真はこの文章を書いている際に日本の外務省から受信したメールです。現地の領事館に「在留届」を出しているのでメールが配信されました。
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昨日(1月24日)は朝から嫁さんと中国の年越し準備でバタバタしていました。おそらく中国ではどこのお家でも日中は同じようにしていたと思います。少しゆっくり過ごせるようになったのは夕方からでした。 春晩は、日本の紅白歌合戦に相当するような中国の国民的な年越し番組です。今年の春晩で特に印象に残ったのは2つで、1つは「頑張ろう武漢」でした。 「頑張ろう武漢」では、2019年12月29日に最初の患者を受け入れてからずっと現場の医療機関が奮闘していることを紹介していました。新型コロナウイルスとの戦いであるとされて、下記のようなスローガンが放送されました!
特に3つ目は、私もそうなってほしいと思いますし、番組を視聴している全ての中国人の願いです。 でも、今できることは、事態の推移を冷静に判断して、家族を守るためにできる対応をすることだけです。 広州や深センのような大都市なら地方政府当局も冷静な対応がある程度できそうですが、中国大陸は大都市だけではないので、ウイルス拡散の抑制が中国全人民レベルでどこまで徹底できるのかには不安が残ります!
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春晩は、日本の紅白歌合戦に相当するような中国の国民的な年越し番組です。今年の春晩で特に印象に残ったのは2つで、1つは「頑張ろう武漢」で、もう1つはジャッキーチェンです。 ジャッキーチェンは今年の春晩では、粤港澳大湾区の春節分会場からの参加のようで、大型客船にて多勢の出演者と一体となった広東語をメインにした素晴らしいステージを披露しました。香港を意識したのか、一部は他の出演者による英語の歌唱もありました! もちろんジャッキーチェンは、中国香港を代表する有名人です。中国大陸と一体となって香港がこれからも発展していく未来を思い浮かべてしまうような非常に華やかな演出でした。どなたが演出されたのかわかりませんでしたが、きっと非常に著名な、或いは才能のある方が演出したのだろうと感じました。 でも、もし香港を大型客船にて喩えるなら、その客船の舵取りは誰がして、その客船の今後の航路はどうなるのか、残念ながらそのステージに答えがあるわけではありません。 但し、香港が客船であるなら、一時的に母港と距離を取ることができそうですし、2003年SARSを経験して獲得した教訓を活かして、乗組員が一致団結して、今回の新型コロナウイルスの拡散を最小限度に抑えてくれることに期待感があります。嵐に遭遇して、乗組員が協力できない船は最悪の場合、沈没を覚悟しなければならないからです! 今回のまとめ:今年の香港は“人間万事塞翁が馬”になるかもしれません!
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昨日(1月24日)、中国携帯電話大手の中国移動(10086)を経由して、14:59にショートメールが配信されました。写真は、ショートメールの中国語原文です。 目下、新コロナウイルスの感染による肺炎の防疫における非常に重要な時期です。市民の皆様は下記にご注意ください!
これらの情報はもちろんスマホ等における中国の主要コミュニケーションアプリである微信(WeChat)やホームページ等のネット上には至る所で掲載されていますが、例えばスマホを使っていないような情報弱者を想定して、いわゆるガラケーでも受信できるように敢えてショートメールで配信されたことが推察されます。 個人的には可能な限りできるだけ多くの人に正確な情報を伝えるための当局の努力として大変素晴らしいと思いました。 蛇足になるかもしれませんが、本日(1月25日)の産経新聞朝刊には「新型肺炎デマ拡散」という記事が掲載されており、日本でも正確な情報が伝わらない状況があるようです。 中国深センでも数日前に微信にて無料でマスクを配布している医療機関のリストが複数の個人名義と思われる微信アカウントから配信されましたが、翌日には一部のアカウントで事実ではないという訂正配信がありました。結局のところ、全くのデマだったのか、それとも一部は無料配布されたのか等、事実がどうだったのか私には分かりません! このような時こそ冷静に情報を判断することが必要ですし、当局側はできるだけ多くの人に情報発信できる手段を確保しておくことは非常に重要だと思います。
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問題に直面した場合に過去の事例から対応の手がかりを見つけるのは1つの方法です。 SARSは2003年に中国北京で経験し、約半年程度で収束し、日本に一時帰国することもなく、どうにか乗り越えられました。たまたまそのような個人的な経験があったので、無意識のうちに現在進行中の武漢で発生した新型コロナウイルスの感染による肺炎(以下、新型肺炎と略称)は最悪でもSARSと同程度であろうと思い込んでいたようです。 改めてネット検索をしてSARSについて調べるとSARSは2003年の発生ではなく、2002年11月の発生から2003年7月5日のWHOによる収束宣言まで約9ヶ月でしたし、感染は世界32ヶ国(日本はなし)で8,096名、死亡は774名、致死率は9.6%でした。 一方、新型肺炎は2019年12月から発生しているようで、中国全土の本日(1月27日)までの集計で感染は2,780名(日本における中国人観光客等4名が含まれているかは不明)死亡は81名、致死率は2.9%(WHO予想は3%前後)のようです。 感染しても52名が回復しているようですし、現状の致死率はSARSよりも低いので、冷静に必要な対処ができれば、今回も大丈夫だろうという楽観がありました。 日本語だけでなく、中国語のニュースにも注意すると既に1918年のスペイン風邪(英語でSpanish Ful、中国語で西班牙流感)にも関心が集まっているようです。 スペイン風邪は世界人口が17億人の時代に10億人が感染し、死亡は2,500万から4,000万人とされ、平均的な致死率は2.5%から5%で地域差があったようです。期間は1918年3月から1920年春まで約2年にわたり、3波に分かれて起こりました。 新型肺炎がSARSとスペイン風邪のどちらに似ているのかを考えるのはあまり意味がありません。SARSとスペイン風邪のどちらに似ていても対処できるようにするのが理想です! それから、過去と現在では医療や交通の発展に相違があることも考慮しなけばなりません。 現代の医療が100年前と17年前よりも進歩していることは間違えありません。 しかし、新型肺炎は人類の交通手段が、100年前と17年前よりも進歩していることが裏目に出ています。 問題に直面している私達は、100年前と17年前よりも理性的な対応ができるようになっているのか? その答えはこれから明らかになっていきます!
参考資料:
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現在ネット上では鐘南山先生の新型肺炎コメントが拡散しているようです。 ネット情報は、誤解やデマが混ざる可能性があるので、テンセントニュースで配信された9:23の動画も閲覧しました。私が重要だと思ったポイントは下記の3点です。
医学は進歩しているので、鐘南山先生は2002年のSARSと同様に感染拡大を阻止できると考えているようです。 もちろん私も1日も早くそうなることを希望しています でも、交通も進歩しているので、約17年には想像もできなかったようなスピードで中国国内だけでなく、全世界に拡散する可能性もあります。 残念ながら、こちらにはノーコメントでした。 不要な混乱を避けるためにコメントを差し控えたのかもしれません。 それから、医学者も科学者であるなら、日常でも非常時でも事実に基づいて冷静に判断する態度(中国語で実事求是)が重要です。 個人的な感想としては、鐘南山先生のコメントが中国の方の需要に応えたコメントで、医者ならもう少し「良薬は口に苦し」であっても良かったのではないかと感じました。 下記のリンク先も併せてご参考ください。
特に1つ目のリンク先(資料1)は閲覧時に涙を堪えられませんでした。 個人的には最前線の事実だと思います。 このような報道が問題なくできる間は、中国はきっと今回の新型肺炎にも挫けずに最終的に収束させられると思っています!
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中国人のおばさんの名言で、中国語では”見鬼了!”です。 春節前の買いだめがそろそろ心許なくなったので、本日(1月30日)早朝近所の小規模スーパーに買い出しに行く際に耳にしました。 マンションの警備員がマスクをしていないのを見つけると周囲に聞こえるくらいの少々大きな声で一喝し、警備員にお説教を始めたようでした。 しばらくすると警備員はポケットからマスクを取り出し、着用しました。 私はこの光景を傍観しただけですが、今回はおばさんに一票です。 もし、このようなおばさんが中国各地にいるのなら、思ったよりも早く新型肺炎が収束するのかもしれません。 補足:深セン市の居住地マンション(中国語では小区)は、現在非常事態として基本的に住民以外の立ち入りが禁止になっており、出前の配達や外部人員のマンション内への立ち入りが禁止され、1月24日からはエレベーターボタン等の消毒記録が1日4回したことが分かるように担当者の署名入りで、エレベーター内に張り出されたりしています。よって、居住地域のマンションは比較的によく管理がされている方であり、中国ローカルの一般的なマンションに比べると比較的恵まれた環境であることに注意が必要です。 1つの推測になりますが、注意をしたおばさんは、おそらく同じマンションの住民で、普段それなりの管理費を払っており、警備員は居住者の安全を守るために外部人員等が不必要にマンションに入ることがないようにきちんと巡回、或いは立ち番をして業務をしなければならないのに警備員自身がマスクもせずに感染を媒介するかもしれないとは何事かというサービスを受ける側(中国ではよく甲方と呼称)としての当然の権利を主張した可能性があります。もしかしたら、おばさんは後でマンションの管理事務所にクレーム電話(中国語で投訴)をしているかもしれません。 もう1つの推測としては、おばさんが当局(政府)に代わって、不届き者を監督してくれたのかもしれません。 お見かけしたおばさんとは知り合いではないので、家族も含むみんな(社会)のためなのか、それとも当然の権利の主張なのか、はたまたいずれでもない、或いは両方ともなのか、私には分かりません。 しかしながら、その本当の動機は個人的なマーケティングの観点から興味深いと思っています。 |
”分からないもの”は怖いので、素人なりに理解しようと努めています。 ”見えない分からないもの(敵)”は、まず見える化(可視化)が重要です。 感染症という”見えない敵”との戦いは、時間との戦いでもあります。 より早く、より簡便に”見えない敵”を補足できるようになりました。 より早く、より正確に感染力(患者1人から感染する人数)を把握することも重要です。 持久作戦は、防戦一方でしたが、ようやく反撃の狼煙をあげられたように感じました。 今は「人」から「人」が話題ですが、もともとは「動物」から「人」でした。 次はぜひ「発生源」の特定をしてほしいです! 「発生源」を特定できないと再発に禍根を残すからです。 今回のまとめ:負けられない戦いなので、”敵を知り、己を知らば、百戦危うからず”!
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昨日(1月30日)の産経新聞朝刊に掲載された比較的小さな記事です。
日本政府はもちろん日本人の生命を守るべきですが、日本人だけでなく、中国人の生命も守れるなら、どちらも守れるのが最善です。 一方で、もし日本で普通に働いていた日本人が「新型肺炎」で1人でもなくなってしまうことがあれば、それは亡くなった方とそのご遺族にとって不条理な死になってしまいます。 ”個人がためらいながらも誠実に最善を尽くすこと”をTwitterとFacebookに理想と書きました。 ”政府が(ためらいながらも)誠実に最善を尽くすこと”が個人と同様なのかは保留します。 どこの国でも国民が不条理な死を迎えることがない社会が理想だからです! でも、個人の感情としては、日本政府のような判断をする個人がいるとしたら、私は嫌いではありません。
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政府が誠実に最善を尽くすことの結果として(国際的に)連帯できるならそれが最善ですが、現実はなかなかそうなりません。 本日(1月31日)の日経新聞のネットニュースによれば、WHOがようやく新型肺炎で「緊急事態宣言」をしました。 WHOは加盟国の国民が不条理な死を迎えることがないように最善を尽くすべきなので、「緊急事態宣言」自体は歓迎すべきです。 日本だけでなく、とりわけ十分な医療体制が整えられない途上国で国民が不条理な死を迎えることがないように願うばかりです。 また日本のマスメディアでも新型肺炎とインフルエンザを比較するようになりました。 写真は本日(1月31日)の産経新聞朝刊です。 インフルエンザも考慮し、致死率は高くなくても感染者数が多いと死亡の絶対数が多くなることに関心が向けられるのはいいことです。 但し、インフルエンザには流行期がありますが、新型肺炎には流行期がない可能性があり、インフルエンザ以上に危険な面があります。 つまり、理想と現実の両立がますます困難になっています。 持久作戦には、マスクも食料も必要ですが、理想を堅持するための希望になるような事実(ニュース)も必要です!
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写真の新聞記事は本日(2月1日)の産経新聞朝刊からです。すでにネットニュースが流れていたので、ご存知の方も多いかと思います。 少々意外だったのは、WHOは1月31日に「非常事態宣言」を出す前から「新型肺炎」に注視していたはずなのにワクチン開発を促す目的で、できれば全加盟国、少なくても感染者を出している関連国に分離されたウイルスの提供をどうもしていなかったらしいことです。素人考えかもしれませんが、病気には薬が必要で、薬の開発にはどうもウイルスの場合、分離が必要なようなので、政府の垣根を越えて、国際機関にこそ真っ先にやってもらいたい役目なのではないかと思いました?! 色々な制約があって、実現できないのかもしれませんが、WHOがただ「新型肺炎」の国際的な蔓延を傍観していただけなのなら、非常に残念な気持ちになります。まだ「非常事態宣言」が出ていなかったからなのかもしれません。今からでもいいので、国際機関、関連国及び関連地域にはとにかく不条理な死を迎える方が1人でも少なくなるように誠実に最善を尽くしてもらいたいです。 いずれにせよ日本の国立研究機関が参戦してくれたことは、本当に頼もしい限りです! 日本国民の生命と健康を守るためなのか、それとも国際的な人道的見地、或いは両方なのかは、緊急時なので、とりあえるどれでもいいです。日本だけでなく、関連国、或いは関連地域の参戦に期待します。動機は国民の生命を守るためでもかまいません。でも、できれば「新型肺炎」という嵐に巻き込まれてしまった関連国、或いは関連地域は、同じ災厄に見舞われ、同じ船に乗る仲間として感染及び死亡を最小限にしてほしいです!
今回のまとめ:呉越同舟(中国語でも呉越同舟) 補足:文系でこれまで健康優良児であまり医者にお世話になっていないためもあり、実は”ウイルス分離成功”の見出しを見ても正直に言えば”?”でよく分かりませんでした。そのため学生に頃に読んだ漫画を拾い読みで再読し、WiKiでも少々調べました。Bacteriology(細菌学)とVirology(ウイルス学)は、学問的には細菌学にウイルス学が含まれたり、細菌学とウイルス学は別々とされることもあるようですが、分離や純粋培養によってウイルスや細菌を発見することが治療の第一歩となることが分かりました。感染症という見えない敵の補足がどんどん進展しているようです。今後、こういったニュースが増加することに期待します! |
私の他にも何名か受け取っており、多くは予定日の29日に受領し、1日遅れが2名いました。3日も遅れたのは私だけなので、一般的ではなく、個別の事例かもしれません。この点にはあらかじめご注意ください。 私は現地にいるので、できるだけ見聞した事実を記録します。しかし、私の見聞は事実の断片にすぎません。
今回の戒め:You can not see the wood for the trees.(木のために森が見えない) |
現場の声を手掛かりに近所の宅配会社営業所がどんな状況か推測してみます。 3日も遅れた主な原因は下記です。
仮に荷物が普段と同じ量でも人員が半分になれば、1人当たりの担当荷物は倍になります。受取の際に出向いたら普段10名弱なのに4名しかいませんでした。人手不足はほぼ間違えありません。 配達員の現場の声を文字通りに理解すると営業所の荷物取扱量が普段よりも多くなっている可能性もあります。 普段は荷物が届き、受け取りに来なければ、すぐに配達員から電話が来ます。所用で電話に出られなければ、着信記録が数件残っているほどです。今回はこちらから電話してもなかなか電話に出ませんでした。また営業所での荷物受け取りの際もひっきりなしに携帯が鳴っていたので、クレーム対応が業務効率の低下を招いた可能性があります。 他にもマンションの「(配達員)立入禁止」が影響している可能性がありますが、この問題は別途考察します。
今回のまとめ:出稼ぎ者の多い深センは、非常時に「人手不足」になるかもしれません! |
現場の声を手掛かりに近所の宅配会社営業所がどんな状況か推測しています。 人員不足、荷物急増、苦情対応といった営業所内部について前回考察しました。 今回はマンションの(配達員)立入禁止という営業所外部の要因も考えてみます。 マンション内の宅配Boxに荷物を入れられなくなった影響もあるからです。 中国の宅配BoxはスマホAPPと連動しており、宅配Boxに荷物を入れるとシステムが自動的に一定期間に荷物を受け取るようにお客にリマインドします。競争激烈な宅配サービスで配達員の労働生産性を高めるようなシステムを導入しているのですが、今回のように非常時でシステムが活用できなくなると配達員がシステムの自動化で処理されていた業務を担わされます。 普段、中国の宅配サービスを使用しているユーザーとしては、APPから自動的にリマインドがあるので、安心して荷物の到着を待てます。つまり、宅配Boxのシステムが機能することでユーザーは不必要に宅配業者に連絡しないのです。これがなくなるとユーザーは不安から普段よりも電話をかけることが多くなりそうです。 また宅配業者は宅配Boxが使用できないので、マンション1階の出入り口に荷物を整理しておき、マンション1階に設置されたインターホンから1軒1軒コールして、荷物の受け取りを依頼していました。 ついには、この作業もできなくなり、営業所の前にマンションの各棟ごとに荷物を分類し、クレーム電話をしてきたお客には営業所まで取りに来てもらう対応をしていました。アップロード済みの写真はこの光景なのです。 受取の際も配達員の電話は鳴りっぱなしで、私が受け取る直前の電話ではお客が自宅までの配達を強要しているようでしたが、懇切丁寧に状況を説明して、現状では荷物を取りに来てもらうしかないと言っていました。 つまり、外出したくないお客は私以上に荷物の受け取りが遅れたでしょうし、もしかしたら、まだ荷物の受け取りができていない問題もあります。 このように非常時になると会社の内部だけでなく、外部にも想定外が発生し、労働生産性が高ければ、高いほど逆に現場に過重な負担を強いる可能性があります。 これは、日系企業の中国現地法人さんにとっても他人事ではありませんし、日本本社さんにとっても対岸の火事ではありません。 今回のまとめ:他山の石(中国語でも他山之石)! |
担当配達員さんの携帯に電話をしてもらった中国東北地方出身の嫁さんによれば、担当配達員さんは東北地方出身の若者だそうです。 東北地方出身者は、よく「誠実(中国語で実実在在)」だと言われます。 東北地方出身の配達員さんは、自分の業務において誠実に最善を尽くしていると感じました。 私は自問自答してみました。
正直に言えば、自信がありませんし、「命あっての物種(中国語で三十六計走為上計)」になりそうです。 ようするに私にとって目の前の担当配達員さんは、愛すべき馬鹿なのです。 先日、私は武漢の医療現場で職業倫理に従って前線に立つ医師の状況に涙を堪えられないと書きました。 責任ある地位(職位)にあるものは、欧米では「ノブレス・オブリージュ(Noble Obligement)」、日本では「武士道」等、より一般的には職業倫理が要求され、武漢の医師に中国の職業倫理を見ました。 でも彼は特に高い地位でも収入でもないのです。 もちろん最激戦区の最前線の医師には最敬礼ですが、後方でマスクをしながら、荷物を運んでくれる配達員さんにも敬意を払いたいのです。 私の心の声を正確に表記すると愛すべき馬鹿なのですが、あまり適当な表現ではないかもしれません。 彼を日本のご年配の方にも分かりやすく形容するなら、中国の猛烈社員でしょうか? 猛烈はもちろん某CMキャッチコピーの”オーモーレツ”が出典です。 また日本の働き盛りの方々にも分かりやすく形容するなら、中国の地上の星でしょうか? 担当配達員さんへの形容は、中国の地上の星に訂正します! ちなみに私と嫁が担当配達員さんにほとんど苦情を言っていないのは、彼に仕事をしてもらえないと我々が困るからでもあります。 よく言えば、担当配達員さんへの思いやりですが、端的に言えば打算も含まれています。
今回のまとめ:君に幸あれ(英語でGood luck)!
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中国のおばさんの影響力は過小評価できませんが、やはり微信等の影響が大きそうです。中国では1月の早い段階から「新型肺炎」に有効な「マスク」としていわゆるN95型が微信等で紹介されました。 【資料1】には、武漢の最前線のお医者さんの発言として「1月22日の段階でN95型「マスク」がなかった」が記載されています。 また中国政府の偉い方々が医療現場に視察に行かれる際に着用されているのも外見上はN95型「マスク」らしい形状をしています。これでは、中国大陸で「マスク」をするのが常識、しないのは非常識で、中国のおばさんに説教されることになるのは致し方ありません。 蛇足になりますが、現段階の私のイメージとしては必需品の「マスク」に下記のようなランクができつつあるようです。
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最近は、Facebookでシンガポール政府の「健康な人はマスクをするな」が紹介されていました。 https://www.gov.sg/article/masking-up-how-and-when-you-should-do-it
第1を前提にすると中国人民のマスク着用は感染抑制のためには目的の半分しか満たしていないことになります。 第2は最前線に必要な医療用マスクの不足を招いているなら、喫緊の課題です。 特にいわゆるN95型や医療用の「マスク」は、健常者がしないように啓蒙することに賛成です。
今回のまとめ:〇〇政府の偉い方が率先して、健常者は「マスク」を着用しないを実践してくれれば、あるいは...。
補足:写真はネット検索したものですが、2017年4月8日に被災地の牛乳を試飲する〇〇国政府の首相です。
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昨日(2月2日)の産経新聞朝刊です。 日本の経済産業省は「価格は需給で決まるもの」と通販事業者や出品者に価格の適正化を要請することには後ろ向きだ。 私は経済学的に合理性があるので、上記を支持します。と言いますのは、経済学上は下記の3つが考えられるからです。
第1の需要量の抑制は、すでに支持を表明した健常者の医療用マスク不着用の啓蒙です。 第2の供給量の増加は、マスクメーカーに大量の注文が入り、すでにフル稼働が始まっていると思います。 第3の価格の上昇ですが、これは長期的な設備投資及びマスク生産への新規参入、同時に医療用マスクの価格上昇は一般市民が相対的に安価な一般マスクを使用するように促す効果が期待でき、啓蒙よりも即効性があります。 もちろん上記は「どれか」ではなく、「どれも」するのが最善です。但し、「どれも」する場合には、欠点があり、過剰投資により医療用マスクの過剰在庫が発生するかもしれません。その場合は、今度は逆に一般市民に「2度あることは3度ある」の販促キャッチフレーズとともに自然に価格が低下した医療用マスクを購入してもらうことを提案します。 この場合のマーケティングターゲットは中国のおばさんがお勧めです。彼女たちの購買力は過小評価できないからです。
今回のまとめ:政府には善意の寄付や支援物資の不正使用及び医療用マスク等の偽物販売の摘発に注力してもらいたいです!!!
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本日(2月3日)の産経新聞朝刊です。「無症状感染」をした人が街中を歩きまわってしまう可能性が指摘されています。 一方で【資料3】で「マスクは、感染者の飛沫防止には役立つが、健康な人の予防効果はない」を紹介しました。 通常、健常者かどうかの判断は本人ができます。しかし、「無症状感染」がある場合、健常者かどうかの判断が必ずしも本人でできないことになってしまいます。つまり、結論がほぼ180度変わり、下記になりそうです。
今回のまとめ:理性的に冷静に恐るべし「新型肺炎」。
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【資料3】は【資料6】も考慮して、理解するのが最善です。 シンガポール政府が1月29日に【資料3】を公表した際の感染状況は下記です。
自国ではまだ感染が7人で「無症状感染」を充分に認識していなかった可能性が高いです。 またシンガポールでも1月29日に在庫が枯渇してしまったのではないでしょうか? シンガポール政府が医療機関及び公務員のマスクを確保する観点からその他国民に”Do not wear a mask if you are well!”を提唱するのは理解できます。 シンガポール、香港及び中国大陸では、直面している問題の深刻度に相違があります。 何よりもシンガポールは中国大陸と地続きでないので、より理性的で冷静に対処できるのかもしれません。 但し、政治は結果が全てですから、シンガポール政府の判断が吉と出るか、凶と出るかはこれから分かります。
今回のまとめ:中国大陸との地理的距離は、長短どちらにもなり、政治的にも経済的にもバランス(中国語で中庸)が本当に難しそうだ! 補足:写真は中国の検索大手「百度」で取得した中国の地図です。単にシンガポール、香港及び中国大陸の地理的距離を示すためのもので、地図上の表記に他意はありません。
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一昨日(2月3日)から中国大陸に支店を持つ香港系Y銀行も一部の支店で仕事始めになりました。 行員の方は制服にマスク着用のみで、まだ最新モードは採用していませんでした。 微信とFacebookで取得した写真も交えながらご紹介します。 1枚目:1月28日13:24に福田口岸で撮影した口岸職員の写真です。香港入境拒否者を中国側に送り届けるところのようです。後ろ姿しか分かりませんが、全身真っ白な清潔感が印象的です。靴には青の使い捨てビニールカバーが見られます。 2枚目:Facebook上の写真を共有させてもらいました。正面からで白を基調にしながらもスカイブルーのラインが印象的です。両目を保護する透明ゴーグルと医療用でなければいいのですが、活動に便利な薄手の手袋もポイントです。中国ローカル航空会社さんのようです。 3枚目:マスク、眼鏡、帽子の3点がポイントです。女性なので、露出を抑えながら、帽子は落ち着いた色合いで洋服と合わせているようです。中国人で20台後半ぐらいの方です。 4枚目:マスク、サングラス、フード(パーカー)の3点を活用し、カジュアルながら、フォーマル(制服、或いは勤務用服装)の1枚目と2枚目に近い「被覆率」(造語、中国語では覆蓋率でしょうか、確かWiFiがどの程度カバーされているか等で使用)を達成しています。実用、或いは実効性に特化しています。日本人男性で40歳前後の方です。 いかがでしょうか? 中国広東省では多くの企業で2月10日(月)からの中国式仕事始めが予定されています。 そろそろ中国最新モードも考慮しながら、どのような服装で出勤するのか検討せざるを得なくなっています。
今回のまとめ:1枚目と2枚目のような服装はやはり勤務先支給なのかな。小さな会社は更衣室ないだろうし、いろいろ問題ありそうだ! 補足:投資家の方に朗報かもしれません。持久作戦になると特に女性からは「被覆率」が高く、且つおしゃれな服装が求められるかもしれません。眼鏡、サングラス、帽子、フード、或いは全身タイツ型のアイテム及びこれらのメンテナンス(消毒洗濯等)の関連企業は有望なのでは! |
(中国在住)外国人は情報弱者になっています。 新型肺炎の情報は圧倒的に中国語が多く、日本語を含む外国語はわずかです。
私は嫁が中国人で、中国在住20年ですが、それでも上記の(1)だと自覚しています。 感染症との戦いは、時間の問題でもあり、速く、正確に、分かりやすく情報を伝達する必要があります。 自分自身も十分な情報があるわけではありませんが、できる限り日本語と中国語で【見聞】や【共有】の情報発信をします。 ちなみに写真は1月下旬には貼られていたように記憶しますが、居住マンションに張り出されている啓蒙ポスターです。 小さいですが、英語併記があります。 但し、第2項目で「マスク着用(Wear a mask)」があり、「医療用マスク(Medical masks)」を推奨しています。
今回のまとめ:非常時ですが、深セン当局は外国人の方々にも早く、正確に情報発信しようと努力しています。 |
1月25日に新型肺炎による医師の死去をご紹介しました。その後、中国でこの医師は62歳で耳鼻咽喉科だったことが報道されました。 昨晩(2月6日)は、武漢の30代医師も新型肺炎で死去してしまいました。中国語原文の見出しは、「新型肺炎の警鐘を鳴らした人 李文亮死去」です。 「武漢市中心医院医師の李文亮は新型肺炎にて2月6日に病死しました」と続きます。 李文亮医師が30代であることは、添付された身分証の写真から生年月日に198X年とあることから分かります。念のために補足しますと中国でも個人情報保護等を考慮し、一般的に身分証を公表しません。事実を伝えたいという気持ちから下記を残して、あえて公表しています。
李文亮医師は、診察中に新型肺炎に感染してしまいましたが、ブログに下記を記載しているそうです。
中国全国の医師に向かって何かメッセージは送っているのではないでしょうか?! 【資料1】でも登場する「逃亡兵(中国語で逃兵)」は、キーワードです。 中国医師の職業倫理をまた見ました。【資料1】に登場する武漢の呂医師(50代女性、消化内科主任)が心配です。 今回のまとめ:特に医療関係者の方々はくれぐれも新型肺炎の感染にご注意ください!
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昨日(2月6日)19時半頃に会社の業務関係で少しだけ外出しました。 おそらく資料7の影響もあって2月4日から居住地区のマンションは各1階に設置された出入口が一時閉鎖になりました。 少々マンションについて説明しなければならないのですが、数棟あるマンションは4階部分が繋がっていて共有の中庭に出入りできる構造になっています。 別の言い方をすると1階から3階がショッピングモールで4階以上がマンションになっているような建造物です。 つまり、新型肺炎の感染抑制のために数棟のマンション住民は中庭を経由した1つだけの通路を通らないとマンションから出られなくなったのです。 これは、マンション管理側としては、少数で効率的に出入境と入境者への検温がしやすいというメリットがあります。 しかしながら、新型肺炎は無症状感染がありますので、人が密集しないほどいいはずなのに逆に住民が1つだけの通路を通らざるを得なくなるので、住民にとっては密集しやすくデメリットにもなります。 実は、同様の矛盾は、現在部分的に口岸(チェックポイント)を一時閉鎖した香港にも発生していて、深セン湾口岸は香港への1つだけの(陸路で深セン経由の)通路として2月4日から2月7日までの4日間は、深セン湾口岸で出入境することで感染するかもしれないリスクが高まった可能性があります。 ちなみに自宅マンションは2月4日から一時閉鎖になっている皇崗口岸と福田口岸に近く、このエリアの流動人口が大きく減少したはずなので、個人的には必ずしも悪いことではないのかもしれません。 話が脱線しましたが、上記のように考えていたので、2月4日から2月6日19時半までは、ほぼ自宅で自己隔離(別称は引きこもり?)をしていました。 4階部分の1つだけの通路の目立つところにいつの間にか掲げられていた大弾幕が写真です。 より正確には新型肺炎に対する防衛迎撃戦に断固として勝利しようというようなニュアンスのようで非常に勇ましく、且つ軍事専門用語を含んでいるようですが、勉強不足で軍事に疎く、表題は無難な日本語訳にしました。
今回のまとめ:刻々と変化する事態に対しては、引き続き冷静に対処します!
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2月4日と5日に産経新聞朝刊に掲載された記事です。 香港市民がSARSの感染1,755名、死亡299名を忘れておらず、再発させないために最善を尽くしているようです。 新型肺炎への対応に関しては、1月25日「春晩とジャッキーチェン!?」で拡散を最小限に抑えてくれることに期待感を表明し、期待通りの動きをしていると感じています。 武漢封鎖から得られる最も重要な教訓は、閉鎖するなら武漢のようになる前の早い段階でしなければ手遅れになるということです。 患者を治療するのは医師や看護師の仕事ですが、賢明な医師や看護師は市民が患者にならないように予防するのも大事な仕事です。 記事にはストライキが2月3日から7日までと記載されています。 しかし実際には香港政府の反応が迅速ですぐに下記の対応をしました。
香港政府はもちろん香港市民の生命と健康を守るべきです。 また香港政府の決定を批准したであろう中国政府の決断も歓迎します。 ストライキの要求は全口岸の閉鎖でしたが、深セン湾口岸等を残しつつも強制検疫14日間で実質的な一時閉鎖を実施しました! 新型肺炎のリスクは実質閉鎖する前より低下しましたが、残されたリスクがあります。 今回のまとめ:香港は同じ轍を踏まない!
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武漢は1月23日にいわゆる封鎖が実施され、資料7で2月3日から2月8日まで感染リスクが高いと言われました。 実際に中国の感染者数は、この期間に増加しました。 同じ問題が、香港でも発生するかもしれず、これが残されたリスクです。 2月4日から2月7日までに深?湾口岸から大勢が香港に入境したことが問題です。 1つは、実質的な一時閉鎖までに約4日間の猶予を与えたことです。武漢の事例を反面教師にするなら、2月3日午後に発表し、2月4日0時に一気に2月8日0時までに実施したのと同様の措置が理想でした。 もう1つは、深セン湾口岸にしたことです。深セン居住者の視点から見ると2月3日の時点で3エリアで最も感染が広がっていたのは南山区深セン湾口岸のようです。各口岸附近の感染状況は写真3枚をご覧ください。青が感染者が出たマンションです。赤枠が各口岸の位置です。公表されている感染状況が正確であるなら、素人目に深セン湾口岸は感染リスクが高そうです。また深セン市内、或いは市外から深センの口岸に移動する交通手段の利便性から見ても明らかに羅湖区の羅湖口岸、或いは福田区の福田口岸を含む皇?口岸の方が利便性が高いです。ざっくりと説明すると南山区は深セン大学がある高級住宅街、福田区は市役所がある市中心部、羅湖区は交通の要衝で、古くからの商業地と言えばわかりやすいでしょうか? 自宅待機外出自粛で店舗は開店しても食糧、或いは医療以外は閑古鳥が鳴き、閉店も少なくない中で、これら地域のどこの人口密集度が高いかは容易に推察され、また深セン湾口岸では市内移動の際に長く深セン市内を移動する可能性が高いのです。資料9には羅湖口岸を陸路で最大の(香港)出入境施設としているので、単に直近までの各口岸の(出)入境者数が多い方から順に一時閉鎖したのかもしれませんし、中国政府から直接に深セン湾口岸を残すように指示があったのかもしれません。なぜ深セン湾口岸が残されたのか私には分かりませんが、いずれであっても香港政府としてはできるだけのことはしたと言えるかもしれません。 個人的には、もし香港の感染者が最終的に100人未満で、死者が5人未満(致死率5%未満で推定)なら、実質的閉鎖は成功だと思います。 今回のまとめ:人事を尽くして天命を待つ!
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本日(2月9日)は長い1日でした。 会社が明日からの出勤の可否について文書で通知したのは21時45分でした。 明日からは在宅勤務になります。 すでに総務スタッフが会社の消毒等の準備を整えていたようでしたが、やはり客観情勢がまだ十分でないからのようでした。 社員の安全を最優先に考えてもらえたので、率直にありがたいの一言です。 写真は、昨日(2月8日)総務が出勤の準備をしている際に会社のグループチャットにアップロードしたものです。 値段の15.5元(約244円)/個は、普段の3倍以上に跳ね上がっているので、総務が購入の可否を確認したようです。 空のスプレー容器は、消毒のためにアルコールを噴霧するので、需要が急増したようです。 弊社同様に深センの会社が中国式仕事始めの準備を始めたので、これまでの家庭需要に法人需要が加わったのではないかと推察しました。 つまり、特に中小企業は、2月10日に出勤再開したい、或いは出勤再開しないと会社が経営上困る状況になる会社が少なからずあるのだろうと考察しました。 ちなみに内資系大手企業は、すでに一昨日(2月7日)ぐらいまでに中国式仕事始めを更に2月17日まで延長したというのが微信等で流れている情報です。 なお、実際に内資系大手企業が2月17日からになっているかは確認していませんので、ご注意ください。 内資系大手企業が2月17日からになったという情報は、ほとんど中国人個人が微信に投稿しているものなのですが、事実かもしれませんが、送信者の願望で、例えば、自分が勤務する会社も大手同様に出勤再開を延期してほしいからかもしれないので、投稿者が事実確認をしているとは限らないからです。
今回のまとめ:モノの値段は地域経済のバロメーター! |
資料1の冒頭にこんな一文があります。 【日本語訳】 (2019年)12月25日前後に私は武漢市の2つの病院で医師看護師が原因不明のウイルス性肺炎に感染した疑いがあり、隔離されたと聞いた。その医師看護師の中には、呼吸科の医師看護師が含まれていたのである。その時、私はこの状況は只事ではないと直感した。 50代のベテラン医師が感じた違和感は正しかったようです。 資料18で王医師が感染経路は、「接触感染」と「飛沫感染」だけでなく、「エアロゾル感染」もあるので、注意するように中国人民に注意喚起してくれました。(写真参照) 1月29日に紹介したこともある中国の著名呼吸病学専門家の鐘南山先生は、資料22でおそらく「エアロゾル感染」を考慮して下記の4つ、特に目、口、鼻から感染する危険性があり、依然としてマスク着用は有用であると分かりやすく説明しくれました。
庶民の生活を考慮した助言で、ウイルスは紫外線に弱いので、買い物をするのは晴れの日中が望ましいことにも言及しました。 つまり、12月25日前後に武漢のベテラン医師が感じた違和感の正体は、2月8日にようやく明らかになり、「空気感染」だった可能性があるのです。 もちろん「空気感染」するウイルスが空気中でどのくらい生存し、どのくらいの距離移動するのか等、まだまだ検証が必要です。 鐘南山先生もおっしゃっていますが、過度に怯えず、冷静に対処しなければなりません。
今回のまとめ:想定外の特性は「空気感染」の他にもあるのでは...?
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資料22(6:00〜6:23)の事例紹介には、日本でも話題になっている「無症状感染」を示唆するものがあります。
【日本語抄訳】 この大学生は、これほど話題になっていたので、「新型肺炎」を知らなかったとは考えられません。自覚症状がなかったので、感染していないと思い、思いもかけず家族と親戚に感染させてしまったのでしょう。中国で感染がいまだに増加し続けている大きな原因の1つがこの「無症状感染」である可能性は高いです。 完全に推測になりますが、マスクをしていなかったので、「飛沫感染」で5人も感染させた可能性があります。もし、マスクをしていても5人感染したのなら、家族なので濃厚接触による「接触感染」、或いは新たに明らかになった「空気感染」だったのかもしれません。
今回のまとめ:今回の鐘南山先生のお話は分かりやすく、何度も聞くと中国人民への暖かなメッセージを感じます。
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資料22(5:19〜5:29)の事例紹介には、強い感染力を示唆するものもあります。
1月28日「アンナチュラル 第1話」と感染対策の添付資料には、感染力(患者1人から感染する人数)を1.4〜2.5人かと記載したものがあります。鐘南山先生は河南省事例で5人、安徽省合肥市事例で6人の感染を明言しています。これは明らかに当初考えられていた1.4〜2.5人よりも感染力が強い可能性があることを示唆しています。 また政府の調査であるビジネスマンの事例では接触者300人以上を調査したり、また別の感染地域から来たことを隠して外出を続けた不心得者の事例では、その不心得者のために100人が隔離されたことも紹介しています。 鐘南山先生が中国人民にリスクを提示し、注意を呼び掛けているのです。事例もいいものが選択されており、免疫力が比較的に高い若年者でも感染する可能性を示唆しています。根拠のない過信を戒めているようです。 それから、資料21には、患者1人から10人以上の医療従事者に感染の衝撃の記述があります。日本ではクルーズ船で感染者が多数出ている事例があります。もちろん日本にはバス運転手が感染した事例もあり、この事例では当初の予想にそった感染力1.4〜2.5人が妥当しそうです。 新型肺炎は、感染力1.4〜2.5人も感染力5〜6人もあるのですから、もはや資料21で紹介されているような感染力10人以上があってもそれほど衝撃ではありません。むしろ極めて強い感染力を前提にして、スーパースプレッター(Super Spreader)が存在すると前提したほうが、中国での感染状況をより合理的に説明できます。
今回のまとめ::多数の人命が損なわれた後にSuper Spreaderの存在が証明されても意味がありません!
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写真は2月7日にある中国ユーザーが微信に投稿した鐘南山先生のコメントです。赤線は私が追加しました。専門家の立場から中国人民が来週(2月10日)からの出勤準備が必要なことも考慮して2月7日には見解を発表したものだと思います。
個人的に上記のコメントは、事実だと思っています。2月9日に発表された資料22の内容とも整合性があります。 また資料22の「分岐点(中国語で拐点)はもうすぐやってくる(7:09)」からは、残念ながら2月9日夜の段階でもまだ十分にコントロールされていない事実を専門家が認めています。
今回のまとめ:鐘南山先生がいれば、中国大陸は収束できる希望があります! 果たして他の感染地域には鐘南山先生のような方がいるのでしょうか?
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資料22で医師の本分を取り戻した鐘南山先生は、「人命第一」の観点から大胆発言をしています。 下記の場所にはできるだけ行かないようにと中国人民に助言しています。
空気感染があり、密閉空間で感染リスクが高いことを前提にして上記を具体例としました。また食事から感染するケースもあるので、家族以外との食事を自粛するようにも言っているので、婉曲に(3)にもいかない方がいいとしています。同業者である大病院にも直言で、中国人民にできるだけ行かないようアドバイスしています。どうしても大病院に行くなら、病人だけでなく、付き添いもN95マスクのような医療用のマスク着用が望ましく、帰宅後は全身消毒するようにも言っています。これでまた医療用マスクは更に品薄になるかもしれませんが、私は鐘南山先生を支持します。 関連する事業を経営する方々は鐘南山先生の指摘に青ざめたかもしれません。外出自粛だけでも業績に打撃を受けているのに専門家から感染リスクがあると言われては、更に業績を悪化させる大打撃になるからです。
という批判を受けそうですが、医師である鐘南山先生は「人命第一」でいいのです。 中国経済の今後はそれこそ批判をする経営者の方々が自分の仕事として誠実に最善を尽くすべきことです。資料22からは、鐘南山先生の「人命第一」を貫こうする不退転の覚悟が伝わってくるようです。
今回のまとめ:鐘南山先生は、ためらいながらも誠実に最善を尽くしていると感じました。鐘南山先生がトップとして賢明な判断をしたかどうかは後世が評価してくれるでしょう!
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鐘南山先生の大胆発言はまだ続きます。
現金の代わりに微信に代表されるキャッシュレス決済を推奨しています。このようなアドバイスはウイルス感染症では前代未聞かもしれません。実は資料22では下記が推奨されています。
関連する事業を経営する方々は、思わぬ援軍に思わず笑みがこぼれたかもしれません。新型肺炎が短期的に中国経済に大打撃を与えることは、もはや不可避ですが、長期的に苦境をバネに新たな飛躍とできるかどうかは中国人民次第です。 蛇足になりますが、新型肺炎の対応としてもし本当に現金禁止が有効なら、中国以上に大打撃になるのは、むしろ日本かもしれません。日本はキャッシュレス決済がまだまだ普及していないので、現金が使用できなくなれば、社会が大混乱になるのは避けられません。新型肺炎について理解が深まるほどに日本で感染が広まらないように水際で防ぐことの重要性が際立ってきます。
今回のまとめ:現金による接触感染の感染リスクは未知数ですが、新型ウイルスの生命力が通常のものよりもかなり強いことが推察されます。
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1月28日にTBSドラマ「アンナチュラル」第1話をご紹介したことがあります。前回はふれませんでしたが、第1話のタイトルは「名前のない毒」です。第1話には今回もいわゆる新型肺炎を考察するヒントがありそうです。
ドラマで〇〇は毒物ですが、武漢で〇〇は「病毒」だったのかもしれません。「病毒」は中国語で、日本語ではウイルスです。 資料15から新型肺炎に警鐘を鳴らした李文亮医師は臨床検査技師から報告書を受け取ったことが推察されます。 (2019年)12月30日私はある患者の診断報告書を受け取った。書類には”SARSコロナウイルスに対する極めて高い信用度の陽性指標(中国語でSARS冠状病毒高置信度陽性指標)”が検出されたと記載されていた。 医学的な対応として適当であったかどうかは、専門家の方にお任せしますが、李文亮医師の対応は方法論として大きな過失があったとは思えません。むしろCOVID-19に戦慄を感じるのは、SARSに極めて似ているが、全く別の特性を持っており、SARSの対策をしてCOVID-19に近づく医師に感染し、場合によっては死に至らしめる点です。COVID-19は、近づくものを惑わし、罠に陥れるような特性まで持ち合わせているようです。
今回のまとめ:特に中国では、かつて悪戦苦闘しながらSARSを収束させた成功体験があります。
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2月1日にある蝙蝠の独り言「もう野生動物は食べないで!?」をご紹介したことがあります。漫画の手法で大自然が罰の痛みを忘れた人類にもう1度罰を与えたという視点が提示されています。大自然を「神」に置き換えれば、神が人類に罰を与えたと言い換えることもできるでしょう。 現時点(2月12日)で明らかになってきたCOVID-19の特性を列挙してみます。
1月27日にご紹介した中国公式発表で感染は2,780名、死亡は81名、致死率は2.9%なので、公式データを前提にした場合、致死率は低下しているので、徐々に中国の医療体制が整いつつあるようです。 まだ不明な、或いは引き続き検証が必要な特性は下記がありそうです。
更に個人的には、すでに触れましたが、罠に陥れるような特性を感じています。 今回のまとめ:もし、神も悪魔も存在するなら、個人的にCOVID-19は悪魔によって作られたとしか思えません!
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図1:武漢を含む中国感染者数(2月12日) |
図2:武漢の感染者数(2月12日) |
昨日(2月14日)まではお客様が配慮してくれたこともありますが、在宅勤務で業務上は基本的に問題がありませんでした。 しかし、業務上の必要がある一部同僚は2月12日から出社しており、会社としても当局の許可が得られたので、昨日(2月14日)から正式な業務再開になりました。 深センは、来週月曜日(2月17日)から業務再開する企業が少なくないようで、深センの感染状況に大きな変化がなければ、私も出社することになります。 幸い会社は通勤ラッシュを避けられる措置として当面は午前9時半から午後は17時までの6時間半勤務(昼休み1時間)を実施してくれており、小さい会社ながら、柔軟にできる対応をしてくれているのには大変ありがたいと思っています。 前置きが長くなりましたが、現在人生で初めて「自家用車」購入を検討しています。 会社はマスク支給や消毒で対策をしてくれているので、相対的には安心感があるのですが、どうしても公共交通機関に不安があるからです。 深セン地下鉄は、2月17日からの本格的な企業の業務再開(中国語で復産復工)に備えて急遽明日(2月16日)から「実名制乗車」を実施することを昨日発表していますが、それでも正直不安が残ります。 中国でも都市部の公共交通機関は、発展しているので、自宅を地下鉄駅の最寄りにすれば、自家用車は必要ないと考えていました。 しかし、COVID-19(新型肺炎)の感染拡散によって私のこれまでの常識は覆されてしまったのです。 現在は、利用できれば、来週タクシー通勤をしようかと思っています。 費用はかかりますが、安全面を考えるとタクシーの方が公共交通機関(地下鉄)よりはましだという判断です。 中国在住のサラリーマンの苦肉の策をご紹介しました! ちなみに写真は、自家用車出勤組の微信投稿です。 おそらく普段は渋滞で通勤に1時間かかっていたのに昨日(2月14日)は20分に短縮されたと記載されています。 COVID-19(新型肺炎)の感染拡散は、必ずしも悪いことだけではなく、特定の条件を満たせば、メリットが得られる場合もあるという一例です。
今回のまとめ:自動車業界の方に朗報かもしれません。持久作戦になった場合、自家用車の需要が増加するかもしれません。自動車の開発には数年かかるらしいので、素人考えかもしれませんが、個人的にはCOVID-19(新型肺炎)に対応した自家用車がほしいです。機密性が高く、ワンボタンで体に無害な消毒液がミストとして噴霧されるようなもの、或いはCOVID-19は換気が重要らしいので、逆にフロント以外のガラスが自由に開閉でき、同時にガラスを閉めた場合に機密性の高い自動車がほしいです。提案があれば、真剣に購入を検討します。個人ユーザーだけでなく、タクシー業界にも需要がありそうなので、日系でも中国系でもどこでもいいので、ぜひお願いします! |
本日(2月17日)から出勤を約1ヶ月ぶりに再開しました。昨日(2月16日)からその準備で忙しくなりました。 実は2月10日から文字通り自宅から一歩も外に出ていませんでした。そのため昨日は6日ぶりの外出でした。尾籠な話になりますが、その間ごみ捨てもできなかったので、6日分をまとめて出した次第です。当たり前ですが、自己隔離をする場合でも外部からの助けがなければ、健康的な生活を継続するのは限界があることを再確認しました。食事に新鮮な緑の野菜がなくなり、終盤はジャガイモやトマトや卵といった比較的日持ちがするものだけで食事を作らなければならないこともダメージになります。 それから、この引きこもり期間に居住マンションの入境管理がまた厳しくなり、事前に中国語で微信公衆号の「i深セン」に自己申告をしておかないと入境できなくなったことも1つのハードルでした。 自宅のドアから片道せいぜい100m程度なのですが、約1週間で下記のような変化がありました。
上記の【見聞】については写真も撮影したので、後日改めて整理します。 今回は(1)の写真だけ添付しておきます。 それから、【共有】としては下記がありました。
上記の(5)では、日本を代表するトヨタさんでも中国工場を2月17日から再開することに勇気づけられ、(6)では外務省からのメールで少し弱気になりました。 COVID-19(新型肺炎)の拡散は、中国の内と外からでは異なった見え方がすることを再確認しました。
今回のまとめ:前線に出ざるをえないので、自分にできる事前準備に注力しました!
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本日(2月17日)から出勤を約1ヶ月ぶりに再開しました。約1ヶ月ぶりの出勤なので、下記のような変化がありました。
上記の【見聞】については写真も撮影したので、後日改めて整理します。 今回は(1)について少しだけふれます。小さい会社は、柔軟な対応がしやすいこともあり、勤務時間が再短縮されました。午前9時半から午後は16時半までの6時間半勤務(昼休み30分)を実施してくれており、今日はタクシーで帰ったこともあり、17時には自宅に着きました。本当に大変ありがたいことなので、十分な睡眠時間をとって免疫力アップに努めます。 ちなみに写真は防護ゴーグルです。眼鏡をかけたまま着けられます。本日会社から支給してもらいました。マスクだけでなく、ゴーグルも持久作戦の武器になりました! 広東省深セン市は昨日まで死亡がゼロだったのですが、ついに死亡2人になりました! 持久作戦は徐々に新局面に移行していきます。
今回のまとめ:何か象徴的な日が出勤再開の初日となりました!! |
中国と日本では、COVID-19(新型肺炎)感染状況に関する視点が異なります。中国ではようやく昨日(2月17日)から感染状況にダイヤモンドプリンセス号の感染355人が反映されるようになりました。日本の産経新聞は感染者数順で国別(香港と台湾は中国大陸と別途)に集計しています。 一方、中国は香港も台湾も国内として集計しています。感染者数に一喜一憂することは、悪いことではありませんが、比較対象の人口規模が大きく異なることが気になっていました。 そこで、手持ちとネット上のデータで「感染率」を試算してみたのが表1です。 表1の1番目武漢と2番目の温州は、日本外務省からレベル3で「引き上げ」勧告が出ています。「感染率」から判断すると中国国内の次の危ない地域は、3番目深センと4番目広州になります。中国国外では、人口規模が小さいシンガポールと中国香港の方が感染率が高いことには注意が必要です。 日本の報道では、クルーズ船(英国船籍)の355人を含めて414人とし、中国の次に感染が多い国とされますが、集計上はあまり公平ではないようです。日本国内に注意を喚起するために敢えて、355人を含めているのかもしれませんが、個人的にはあまり好きではありません。そこで単純に日本の414人からダイヤモンドクルーズ号の355人を差し引いた59人を日本Aとして「感染率」を試算しました。 するとしっかりと感染を水際でブロックしつつある台湾と比較しても現時点での日本の「感染率」は低いことが分かりました!
今回のまとめ:日本の油断の一因は「感染率」にありそうです。但し、繰り返しになりますが、感染症との戦いは時間の問題です。 |
中国と日本のCOVID-19(新型肺炎)感染状況に関する状況は視点が異なります。2月15日「東京の初期対応」では、東京の感染抑制がポイントだと指摘しました。これは主に中国圏の感染者数が比較的に多い地域に「人口密度」が関係しているからです。 表2を参照してください。「人口密度」で集計すると7地域が武漢より、9地域が温州より高いことが分かります。特に「人口密度」が高い地域としては、シンガポール、中国香港、広東深セン、日本東京の4地域があります。この中で、シンガポールと中国香港は、一時閉鎖が政策的にしやすいので、一時考察から除外します。 広東深センは中国国内なので、閉鎖をするにはかなり強力な当局の介入が必要になりますが、深センは感染が415にもなっているので、すでに深センの人の移動にはかなりの制限があります。これはもちろん経済的に重要な深センを守るためでもありますが、深センを守ることは深センと経済交流の深い東莞や恵州といった周辺の都市を守ることにもなります。 深センは今週(2月17日)から本格的な業務再開(復産復工)なので、当面は約2週間の感染増加を抑制できるかどうかが持久作戦の行方を大きく左右することになりそうです。東京は、産経新聞や日本のネットニュースを見る限り残念ながら中国香港、或いは広東深センほど強力な対策は打ち出せていないようです。
今回のまとめ:もし東京が感染蔓延を許せば、人口密度から判断すると武漢の4倍以上で感染者が16万人以上になる可能性があります。 |
中国と日本のCOVID-19(新型肺炎)感染状況に関する状況は視点が異なります。日本の関心は表1の感染率と表2の人口密度ですが、中国は、表3の「致死率」に移行しつつあります。経済的にこれ以上の企業活動の停止ができなくなり、感染があっても「致死率」ができるだけ小さいことが重要になります。 深センは一昨日(2月16日)までは死亡がゼロでしたが、昨日(2月17日)から死亡が2人になりました。つまり、深センが本格的な企業活動の再開(中国語で復産復工)を決断した段階では、まだ深センの「致死率」はゼロだったのです。すでに深センの新たな段階における戦いは、始まってしまい、私自身も一兵卒(外国人傭兵?)として参戦しているのです。 東京は人口密度は高いが、感染率が小さいし、「致死率」がゼロなので、まだ安心しているのでしょうか? それとも医療水準に自信があり、「致死率」を非常に小さくする自信があるのでしょうか? 表3を参照してください。もし、そうなら頼もしい限りですが、表3には日本Aと日本Bの代わりに中国広東省と中国河南省を追加しました。中国広東省は首都北京よりも「致死率」が低くなっています。 もちろん広東省と北京では、人口規模が違うので、深センと広州と比較してもいいのですが、どちらも北京よりも「致死率」が低いです。地方政府が中央政府のお膝元よりも「致死率」を抑えているのですから、実感している深センと広州の当局は頑張っているが数値でも裏付けられます。 一方で注意が必要なのは、中国河南省です。中国河南省は、首都北京、それから広東省と比べれば、まだ経済が十分に発展していません。おそらく医療水準も首都北京、それから広東省と比べれば、まだ十分ではないはずです。そのために中国河南省では「致死率」が相対的に高くなっています。つまり、新たな局面では、地方の治療体制をいかに整えるのかも大きな課題になります。
今回のまとめ:日本で感染が蔓延した場合に最も悲惨なのは、東京よりも医療水準が十分でない地方です。 |
内田真人の本業は、中国広東省深セン市にある現地系コンサルティング会社の営業です。
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